表具(ひょうぐ)とは、「紙または布などを貼って、巻物・掛物・
書画帖・屏風(びょうぶ)・襖(ふすま)などに仕立てること」を言います。
また、「仕立てる技術そのもの」が表具(ひょうぐ)と呼ばれることもあります。
表具(ひょうぐ)の歴史は古く、仏教とともに中国より伝わり、仏像画や経巻などに飾り付けを施し、鑑賞されたことが始まりだと言われています。飾り付けをしたその技術が「表具(ひょうぐ)」と称され、掛軸(かけじく)、屏風(びょうぶ)、額(がく)、襖(ふすま)などに応用されています。表具(ひょうぐ)は日本に伝えられてから、生活様式などにより我国独特の発展をとげ、今日の技術に至っております。
和紙及び裂地を利用して仕立てる掛軸(かけじく)・屏風(びょうぶ)・額(がく)など、また、和紙・織物を加工して仕上げる襖(ふすま)、更には織物や近年の塩化ビニール製品を用いての内装(ないそう)など、私ども表具師は習得した技術を幅広く生かし、それぞれの方面へ発展させています。 |